【タイの田舎のチワワ侍】4.チワワの宮本武蔵先生過去について語る

4月 16, 2019

今日のストーリー
workerin / Pixabay
自由に動けなくなって落ち着いた
チワワの宮本武蔵先生と黒猫の佐々木小次郎先生は
しみじみとテレパシーで私に過去を話し始めた。
トンちゃんには、2匹が何か真剣な顔で私を見つめてるので
まだ何か食べ物を目でおねだりしてるように思えた。
はじめにチワワの武蔵先生が語りはじめた。

”話せば長い話で、信じておらえないような話なんですにゃ。
わしは若い頃剣は誰よりも強くなりたくて手当たりしだいに
真剣勝負をもとめて、そして、多くの人の命を奪ってしまったんだにゃ。
それで、老後は活人剣なるものを考えたりしたのじゃが、死んだあと
地獄界におちて閻魔大王様に、地球外の惑星の虫として転生させられて
しまったんだにゃ。ところが、火星にはもう虫なんかが生きていられる
環境ではなくなっていて、また地獄界にもどってこんどは地獄の池の
カエルにされるところが、あれ、あれを思い出したんじゃ。
日蓮とかいう偉いお坊さまが唱えてた、あれ、あれですにゃ。
「にゃんみょほうれんげーきょ」を思い出して心の中で唱えたら、
ここにこんな小さなわんこに生まれてきたんですにゃ。
不思議だにゃ。不思議ですにゃ。でも、この姿では二刀流は
もう使えんので、かみつきで戦うしかないんですにゃ。”

”拙者もまったくおなじでござる。人をいっぱい殺したので地獄界に
落ちて、そして火星に虫で転生し、そしてまた宿敵宮本武蔵と
出会うためにここに黒猫として生まれてきたのでござざるよ。
不思議な縁でござる、宿命でござる。しかし、黒猫では
燕返しはもう使えないでござる。武蔵と戦えんでござる。”

”小次郎さんも、日蓮さん知ってるの。”
”有名なお坊さんでござる。拙者も「わんんみょほうれんげーきょ」
の信者でござる。”

”おどろいたんや。あんたも「にゃんみょほうれんげーきょ」だったんかにゃ。”

”さようでござる、「わんんみょほうれんげーきょ」の信者でござる。”

”あれ、ぼくもとんちゃんも、ほらあれみて。”

私は二匹に大きなお仏壇を指さした。

それをみるなり、チワワの武蔵先生は、狼のような叫び声を
あげて、黒猫の小次郎先生も”みゃーみゃーみゃー”
と叫び声を上げた。

それはトンちゃんにも私にもなんだかおかしな光景に思えたけど、
いずれにしても、法華経の行者が2人家にやってきたのだった。

 

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